第4問
座標空間において,立方体 OABC ‐DEFG の頂点を
O(0,0,0),A(3,0,0),B(3,3,0),C(0,3,0),
D(0,0,3),E(3,0,3),F(3,3,3),G(0,3,3)
とし, OD を 2:1 に内分する点を K,OA を 1:2 に内分する点を L とする。 BF 上の点 M,FG 上の点 N および K,L の 4 点は同一平面上にあり,四角形 KLMN は平行四辺形であるとする。
(1) 四角形 KLMN の面積を求めよう。ベクトル LK を成分で表すと
LK=( アイ , ウ , エ )
となり,四角形 KLMN が平行四辺形であることにより,LK= オ である。 オ に当てはまるものを,次の⓪~③のうちから一つ選べ。
⓪ ML ① LM
② NM ③ MN
ここで,M(3,3,s),N(t,3,3) と表すと,LK= オ であるので,s= カ ,t= キ となり, N は FG を 1: ク に内分することがわかる。
また,LK と LM について
LK⋅LM= ケ ,∣KL∣= コ ,∣LM∣= サシ
となるので,四角形 KLMN の面積は スセ である。
(2) 四角形 KLMN を含む平面を α とし,点 O を通り平面 α と垂直に交わる直線を ℓ,α と ℓ の交点を P とする。 ∣OP∣ と三角錐 OLMN の体積を求めよう。
P(p,q,r) とおくと,OP は LK および LM と垂直であるから,
OP⋅LK=OP⋅LM= ソ となるので,p= タ r,p= テ チツ r であることがわかる。OP と PL が垂直であることにより r= ナニ ト となり,∣OP∣ を求めると
∣OP∣= ハヒ ヌ ネノ
である。∣OP∣ は三角形 LMN を底面とする三角錐 OLMN の高さであるから,三角錐 OLMN の体積は フ である。
解答・解説
アイ,ウ,エ −1,0,2 オ 3
カ,キ 1,2 ク 2 ケ 0
コ 5 サシ 14 スセ 70
ソ 0 タ,チツ,テ 2,−5,3
ト,ナニ 9,35
ヌ,ネノ,ハヒ 3,70,35
フ 1

(1)
LK=OK−OL
ここで
OK=32OD=32(0,0,3)=(0,0,2)
OL=31OA=31(3,0,0)=(1,0,0)
だから
LK=(0,0,2)−(1,0,0)
=(−1,0,2)
また,四角形KLMN が平行四辺形であることにより,LK=MN である。
MN=ON−OM
=(t,3,3)−(3,3,s)
=(t−3,0,3−s)
これを LK と比べると
t−3=−1 より t=2
3−s=2 より s=1
よって OM=(3,3,1),ON=(2,3,3) となる。
したがって,N は FG を 1 : 2 に内分する。
次に
LM=OM−OL
=(3,3,1)−(1,0,0)
=(2,3,1)
より
LK⋅LM=(−1)⋅2+0⋅3+2⋅1=0
内積が 0 であることから,∠KLM は直角であることが分かる。つまり四角形 KLMN は長方形である。
∣LK∣=(−1)2+02+22
=5
∣LM∣=22+32+12
=14
となり,四角形 KLMN の面積は
S=5×14=70
(2)
図
OP は LK および LM と垂直であるから
OP⋅LK=OP⋅LM=0
となる。
OP⋅LK=p(−1)+q⋅0+r⋅2=−p+2r=0
OP⋅LM=p⋅2+q⋅3+1⋅r=2p+3q+r=0
上の式より p=2r となり,これを下の式に代入して
4r+3q+r=0
q=−35r
また問題文より OP⋅PL=0 だから
PL=OL−OP
=(1,0,0)−(p,q,r)
=(1−p,−q,−r)
より
OP⋅PL=p(1−p)−q2−r2=0
これに p=2r,q=−35r を代入して
2r(1−2r)−925r2−r2=0
2r−4r2−925r2−r2=0
2r−970r2=0
935r2−r=0
35r2−9r=0
35r(r−935)=0
r=0,359
p は原点ではないので r=359
よって
p=2⋅359=3518
r=−35⋅359=−73
したがって P(3518,−73,359)
∣OP∣ を求めると
∣OP∣=(3518)2+(−73)2+(359)2
=35232{62+(−5)2+32}
=35232⋅70
=35370
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