三平方の定理を利用する
△ABD は直角三角形なので,三平方の定理を用いて
AD2+BD2=AB2
が成り立ちます。
これを利用すると,新しい式がつくれそうです。
−)AB2+CD2AB2CD2=BC2+AD2=AD2+BD2=BC2−BD2
移項して
CD2+BD2=BC2
これは三平方の定理なので ∠BDC=90° が成り立ちます。(答え)
同様にして
−)AB2+CD2AB2CD2=AC2+BD2=AD2+BD2=AC2−AD2
CD2+AD2=AC2
よって,∠ADC=90° が成り立ちます。
三角形の重心とベクトル
(2) DGAB2+CD2 の値を求めよ。
三角形の重心はベクトルを用いて次のように表せます。
DG=31(DA+DB+DC)
両辺を 2 乗すると
∣DG∣2=91(DA+DB+DC)2
ここは展開の公式があったことを思い出しましょう。
=91(∣DA∣2+∣DB∣2+∣DC∣2+2DA⋅DB+2DB⋅DC+2DC⋅DA)
(1)の結果から,三平方の定理を当てはめていきましょう。
△ADB,△ADC,△BDC はそれぞれ直角三角形だから
AD2+BD2=AB2
DA⋅DB=DB⋅DC=DC⋅DA=0
が成り立つ。よって
DG2=91(AB2+CD2)
これを問題文の式で利用しましょう。
DGAB2+CD2 を 2 乗すると
DG2AB2+CD2
=91(AB2+CD2)AB2+CD2
=9
したがって
DGAB2+CD2=3 (答え)
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