第1問 正解
(ア,イ) (2, 5) ウ 5 エ 3
オ 0 カ 0 キ,ク 1,2 ケ 1
コ, サ 4, 3 シ 5 ス 2 セ 8
ソ 1 タ 1 チ 3 ツ 0 テ 2
〔1〕(1)
D:x2+y2−4x−10y+4≦0
x と y について平方完成して円の方程式に持ち込むと良い。
(x−2)2−4+(y−5)2−25+4≦0
(x−2)2+(y−5)2≦25
(x−2)2+(y−5)2≦52
よって,領域 D は,中心が点 (2,5),半径が 5 の円の③周および内部である。
・・・ア,イ,ウ,エ
(2)(i)
(1)により,直線 y=0 は点 A を通る C の接線の一つとなることがわかる。
・・・オ
(2)(ii)
直線と円の式を連立して,x についての方程式をつくる。この方程式が 0◯ 重解をもつとき,直線 ℓ は円 C の接線となる。
・・・カ
(2)(iii)
tanθ=2−(−8)5=105=21
・・・キ,ク
また,直線 y=0 と異なる接線の傾きは tan2θ と表すことができる。
・・・ケ
(2)(iv)
接線傾きが k0 のとき,接線と x 軸のなす角は 2θ だから,2θ=θ+θ として
k0=tan(θ+θ)
=1−tanθtanθtanθ+tanθ
=1−tan2θ2tanθ
=1−(21)22⋅21
=1−411
=431
=43×41×4
=34
・・・コ,サ
直線 ℓ と領域 D が共有点をもつような k の値の範囲は⑤0≦k≦k0 である。
・・・シ
〔2〕(1)
log39=3
・・・ア
log41x=−23
とすると
x=(41)−23
=423
=23=8
・・・セ
(2)
logab=t ・・・①
より
at=b
・・・ソ
logba=t1 ・・・②
より
a=bt1
・・・タ
(3)
③と④より,logab>logba すなわち t>t1 を満たすのは,1<t<0,1<t のときであることがわかる。
これをもとに,a>1 のときを考える。
まず,logab=t について,t>1 のときを考える。
ここは,ためしに具体的な値を当てはめて考えてみると良い。
たとえば,a=2,t=2 とすると
b=22=4
となるので,a<b である。
次に,−1<t<0 のときを考える。
たとえば,a=2,t=−21 とすると
b=2−21
=(21)21
=2211
となる。
a1=21 と 2211 を比べると
21<2211
a1<b
が成り立つことがわかる。
また,a が 1 以上で,t が負の値であれば,b は 1 より小さくなる。
したがって
③ a1<b<1,a<b
が適する。
・・・チ
今度は,0<a<1 のときを考える。
まず,t>1 の例として,a=21,t=2 とすると
b=(21)2=41
となるので,b<a である。
また,b は真数条件より 0<b である。
次に,−1<t<0 のときを考える。
たとえば,a=21,t=−21 とすると
b=(21)−21=221
となるので,b<a1 が成り立つ。
したがって
0◯ 0<b<a,1<b<a1
が適する。
・・・ツ
(4)
(3)の条件を整理すると
a>1 のとき
a1<b<1 または a<b
0<a<1 のとき
0<b<a または 1<b<a1
ならば
logab>logba
が成り立つ。
q が 1 より大きい値なので,a=q=1112,b=p=1312 とすると
a1<b<1 は
1211<1312<1
となるので,logpq<logqp
が成り立つ。
1112 と 1312 を比べるときには分母の値を合わせると良い。
1211,1312
12⋅1311⋅13,12⋅1312⋅12
12⋅13143,12⋅13144
となるので,1211<1312 である。
次に,r が 1 より大きい値なので,a=r=1314,b=p=1312 とすると
0<b<a は
0<1312<1314
となるので
logpr>logrp
が成り立つ。よって②が正しい。
・・・テ
問題文
第1問
〔1〕 座標平面上に点 A(−8,0) をとる。また,不等式
x2+y2−4x−10y+4<≦0
の表す領域を D とする。
(1) 領域 D は,中心が点 (ア,イ),半径が ウ の円の エ である。
エ の解答群
以下,点(ア,イ) を Q とし,方程式
x2+y2−4x−10y+4=0
の表す図形を C とする。
(2) 点 A を通る直線と領域 D が共有点をもつのはどのようなときかを考えよう。
(i) (1) により,直線 y=オ は点 A を通る C の接線の一つとなることがわかる。
太郎さんと花子さんは点 A を通る C のもう一つの接線について話している。
点 A を通り,傾きが k の直線を ℓ とする。
(ii) 太郎さんの求め方について考えてみよう。
y=k(x+8) を x2+y2−4x−10y+4=0 に代入すると,x についての 2 次方程式
(k2+1)x2+(16k2−10k−4)x+64k2−80k+4=0
が得られる。この方程式が カ ときの k の値が接線の傾きとなる。
カ の解答群
(iii) 花子さんの求め方について考えてみよう。
x 軸と直線 AQ のなす角を θ(0<θ≦2π) とすると
tanθ=クキ
であり,直線 y=オ と異なる接線の傾きは tanケ と表すことができる。
ケ の解答群
(iv) 点 A を通る C の接線のうち,直線 y=オ と異なる接線の傾きを k0 とする。このとき,(ii)または(iii)の考え方を用いることにより
k0=サコ
であることがわかる。
直線 ell と領域 D が共有点をもつような k の値の範囲は
シ である。
シ の解答群
〔2〕 a,b は正の実数であり,a=1,b=1 を満たすとする。太郎さんは logab と logba の大小関係を調べることにした。
(1) 太郎さんは次のような考察をした。
まず,log39=ス,log93=ス1 である。この場合
log39>log93
が成り立つ。
一方,log41セ=−23,logセ41=−32 である。この場合
log41セ<logセ41
が成り立つ。
(2) ここで
logab=t ・・・①
とおく。
(1)の考察をもとにして,太郎さんは次の式が成り立つと推測し,それが正しいことを確かめることにした。
logba=t1 ・・・②
① により,ソ である。このことにより タ が得られ,②が成り立つことが確かめられる。
ソ の解答群
タ の解答群
(3) 次に太郎さんは(2)の考察をもとにして
t>t1 ・・・③
を満たす実数 t(t=0) の値の範囲を求めた。
この考察により,③を満たす t(t=0) の値の範囲は
−1<t<0,1<t
であることがわかる。
ここで,a の値を一つ定めたとき,不等式
logab>logba ・・・・④
を満たす実数 b(b>0,b=1) の値の範囲について考える。
④を満たす b の値の範囲は,a>1 のときは チ であり,0<a<1 のときは ツ である。
チ の解答群
ツ の解答群
(4) p=1312,q=1112,r=1314 とする。
次の 0◯ ~ ③ のうち,正しいものは テ である。
テ の解答群
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