コミュニケーションで相手との距離は気候に左右される
誰かとコミュニケーションをとるとき、相手との距離はとても大切な要素です。一般的にはその距離は相手との親密さによって決まるものだと思われています。ところが不思議なことにその距離は、その人が住む場所の気候によっても左右されるというのです。
“寒冷な気候出身の人々は話をするとき温暖な気候出身の人々よりお互いにより大きな距離を保つと信じられている。例えば、ラテンアメリカ人とアラブ諸国の人々は会話の間、お互いに非常に近い距離に立つ。近い距離は好意と親密さを示している。西洋の大部分の人々は面と向かって話をするとき相手からさらに遠く離れて立つ。 (東海大)”
文化によって変わる「相手との距離」
なぜ温暖な気候の人々の方が相手との距離が近くなるかは、はっきりとした理由は分からないようですが。ラテンアメリカやアラブ世界の人々の方が、欧米人や日本人よりも近い距離でコミュニケーションをとる傾向があるようです。
アメリカ人にとって相手との最適な距離とは概ね腕の長さだと考えられています。一方で日本人の場合はその距離はさらに遠くなるようです。欧米人や日本人にとっては、相手との距離が近すぎることはかえって失礼であると解釈されるのです。
そのため、相手との距離が近い方が親しさを表すと考えるラテンアメリカ人やアラブ人と欧米人や日本人が会話をするときには、適切な距離についての違いが問題となって来るのです。
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