人々はソーシャルメディアの偽ニュースを信用していない 調査結果

ソーシャルメディアを通じた偽ニュースの問題は日々知られるようになってきていますが、研究者による調査では、ブランドのイメージを傷つけるようなフェイクニュースは実際にはそれほど大きな影響がないことが示唆されています。

”またその結果は、投稿が操作的であると人々が考える可能性が高いほど、投稿が自分にとって有益または関係があると思う可能性が低くなることを示した。”

消費者はソーシャルメディアの情報を簡単には信用しない

研究者は、Facebook上で468人の消費者に対して、事前にそれがフェイクであることを伝えずに誤った情報を流し、その後アンケートを取りました。流された偽ニュースはコカコーラの新商品であるミネラルウォーターに寄生虫が混入している、というものでした。

調査結果から判明したことは、偽ニュースはブランドイメージにあまり影響を与えないということです。その理由は端的に言えば、消費者は特に有名ブランドに対する否定的なニュースを簡単には信用しなくなってきているからということです。

研究によれば、投稿を読んだ消費者が自分は誤った情報を見抜くことができると考えている場合、投稿が消費者を操作しようとしていると感じる可能性が高くなります。また、Facebookの情報を信用していない人ほど、投稿の内容に懐疑的になります。

マーケティングではメディアの信頼度を考慮すべき

近年、問題となっているフェイクニュースの問題ですが、一方では消費者の情報に対するリテラシー能力も向上し、ニュースの信ぴょう性を自ら判断する人々が増えてきているようです。消費者は情報を鵜呑みにせず、いったん立ち止まって考えるようになってきています。

また、商品を売る側にとっても、信用されているメディアを選択し、商品の情報を広げる戦略が重要であることを研究は示唆しています。

SNSのユーザーは信用性の高いメディアを求め、情報を自ら判断するようになってきている。